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入学してからより浪人してた時の方が地に足がついていた気がする(爆)
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◆まざ~ずでいの思い出後編◆



そこには、黒い髪をした少年が立っていた。年はダメ駄目金髪と同じくらいだろうか。…いかにも優しそうな顔をして……

ポーキーは、その少年を見た瞬間、心がぎうぅと締め付けられる様な気がして、うぅと呻いた。
しかしそれは本当に一瞬の事で、ポーキーの心はもうつぎの瞬間には
落着きを取り戻していた。むしろ、冷めていた。

金髪の少年も、黒髪の少年を見た途端、一瞬何か悪い事をしているトコロを
先生に見つかった悪ガキのような、何とも言えない渋い顔をした。
しかしそれはすぐに相手を見下す様な表情へと変わった……
といっても  ポーキーにはそれが自分の本心を隠す為の偽物の表情だ、とすぐに判ったのだが。
バレバレである。


少し長い前髪を何度も撫で付けながら、金髪の少年は黒髪の少年に向き合った。

「なんだよ…●●かよ!驚かすなよ!!バカだなぁ!」

いかにも相手が悪い、といった感じで言い返す。

「そういう●●こそ、なんでこんなトコに居んだよぉー」
ポーキーは黒髪の少年に注意を向ける。金髪の言う事は、明らかに
相手に喧嘩を売る時の口調であった。そんな事を言われて、小学生が黙っていられる筈が無い……



「えっ、お家に帰って来ただけだよ?」


はちきれんばかりの笑顔。
ポーキーは目を白黒させて、黒髪の神経を疑った。
――どこかネジ、抜けてるんじゃないのか?


…といいながら、実はホッと胸をなで下ろしている自分にキングは気付かない。



「なんでそんなこと聞くの?」
黒髪の質問に、金髪はわたわたした。相手の家の前で、
「何で居んだよ」というのは全くマヌケな質問だ。
というかむしろ金髪の方が不審者と言っていい状況である。

「あぁ~っ、だからぁ~っ、違うってバカ!!ちゃんと聞けよ!だぁっ!!!!」
一人でパニック状態に陥る金髪。顔が真っ赤である。
それを見つめる黒髪。
呆気にとられるポーキー。
「お前が待ってたんじゃ無かったのか…金髪」
ポーキーは無意識に突っ込んだ。




「そ、そそそういえばお前どうしたんだよソレ!!!!」
……といって、黒髪が持つ小さな紙の袋を指す。
万事休すの金髪は、無理矢理話題を変えたようだ。


金髪の無理矢理過ぎる話題の転換をモノともせず、黒髪は、持っていた紙の袋を持ち上げる。

「あ、これ……ママにあげようと思って」

ポーキーの表情がくもる。


「へぇ」

金髪も素っ気ない感じ……だが、何故かわざとらしい。

少し視線を●●から外しながら、少しの間の後、
「なんで急に?」
聞いた。



黒髪は答えた。
「もちろん母の日だからだよ!」





でた。


ポーキーはその言葉に対して、自分がひどく憤るのを感じた。
何故此所まで来て母の日なのか。
なにより、その存在が、今この世界に介入して来た事が許せなかった。



ポーキーの心は、憎しみでいっぱいになった。

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